「ドラえもん」の短編と大長編の違い

ドラえもんの劇場用(げきじょうよう)アニメ映画(えいが)の原作(げんさく)として、描か(えがか)れた長編(ちょうへん)漫画(まんが)のことを「大長編(だいちょうへん)ドラえもん」と呼び(よび)ますが、短編(たんぺん)と比べる(くらべる)と、ストーリーが大規模(だいきぼ)になっているのが特徴(とくちょう)です。短編(たんぺん)の舞台(ぶたい)は、ほとんどが町内(ちょうない)という狭い(せまい)環境(かんきょう)で、友達(ともだち)数人(すうにん)だけでストーリーが進み(すすみ)ます。一方(いっぽう)、大長編(だいちょうへん)では、大昔(おおむかし)や他の(ほかの)惑星(わくせい)などという、日常(にちじょう)からかけ離れ(かけはなれ)た世界(せかい)が舞台(ぶたい)となっており、その世界(せかい)で出会う(であう)住人(じゅうにん)や手強い(てごわい)敵(てき)など、たくさんの登場(とうじょう)人物(じんぶつ)が現れ(あらわれ)ます。また、毎回(まいかい)タイトルに「ドラえもん のび太(のびた)の〜」と付け(つけ)られているように、主に(おもに)のび太(のびた)たちの活躍(かつやく)と成長(せいちょう)の様子(ようす)が描か(えがか)れています。いつもののび太(のびた)は、何(なに)をやってもダメな少年(しょうねん)ですが、冒険(ぼうけん)の世界(せかい)に入る(はいる)と、勇気(ゆうき)をもって敵(てき)に立ち向かっ(たちむかっ)ていく、かっこよい少年(しょうねん)になります。また、いつも乱暴(らんぼう)なジャイアンは、好人物(こうじんぶつ)になることもあります。大長編(だいちょうへん)では、ドラえもん、のび太(のびた)、しずかちゃんなどの、メインの5人に固定(こてい)されています。そして、基本的(きほんてき)に、その5人とストーリーのキーキャラクターと供(とも)に、自分たち(じぶんたち)だけの力(ちから)で危機(きき)から脱出(だっしゅつ)しようとします。そのため、人間(にんげん)関係(かんけい)が短編(たんぺん)とは少し(すこし)違っ(ちがっ)てきます。短編(たんぺん)でのび太(のびた)は、いつもジャイアンやスネ夫(すねお)にバカにされて、しずかちゃんなど他の(ほかの)友達(ともだち)のところへ逃げ(にげ)ていくことが多い(おおい)のですが、大長編(だいちょうへん)では、いつも5人だけで行動(こうどう)し、日常(にちじょう)の他の(ほかの)友達(ともだち)などは入って(はいって)きません。ジャイアンに対(たい)して頭(あたま)にくることがあっても、結局(けっきょく)は仲間(なかま)になるのです。それらが、ドラえもんの短編(たんぺん)と大長編(だいちょうへん)の違い(ちがい)だと思い(とおもい)ます。いつもダメなのび太(のびた)でも、映画(えいが)の中(なか)では大活躍(だいかつやく)しているので、なんだか励まさ(はげまさ)れますよね。

ドラえもん 映画

ドラえもんの劇場用アニメ映画の原作として、描かれた長編漫画のことを「大長編ドラえもん」と呼びますが、短編と比べると、ストーリーが大規模になっているのが特徴です。

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