ドラえもんの誕生秘話

ドラえもんは、未来(みらい)のロボット工場(こうじょう)の「マツシバロボット工場(こうじょう)」で生まれ(うまれ)ました。本来(ほんらい)は、子守(こもり)用(よう)のロボットとして作ら(つくら)れたそうです。もともとのドラえもんは、体(からだ)が黄色(きいろ)で耳(みみ)のある姿(すがた)で、今の(いまの)親しみ(したしみ)のあるドラえもんの姿(すがた)とは随分(ずいぶん)と違っ(ちがっ)ていました。子守(こもり)用(よう)ロボットのドラえもんを大量(たいりょう)に生産(せいさん)しているとき、1台(だい)だけひょんなことからねじが1本落ち(おち)てしまいました。このとき、1台(だい)の不良品(ふりょうひん)のドラえもんが誕生(たんじょう)したのです。優秀(ゆうしゅう)なドラえもんは、子守(こもり)用(よう)ロボットになるため性能(せいのう)訓練(くんれん)が行われ(おこなわれ)ます。しかし、成績(せいせき)が上がら(あがら)ない不良品(ふりょうひん)の1台(だい)だけは、特別(とくべつ)なロボット学校(がっこう)に入る(はいる)こととなります。この1台(だい)のドラえもんは、引取先(ひきとりさき)が決まる(きまる)ように一生懸命(いっしょうけんめい)がんばって、その結果(けっか)、のび太(のびた)の孫(そん)の孫(そん)にあたる「セワシ」に引き(ひき)取られる(とられる)ことになるのです。私たち(わたしたち)が知っ(しっ)ているドラえもんは、実は(じつは)個性的(こせいてき)で特別(とくべつ)なドラえもんなのです。それでは、なぜ黄色い(きいろい)体(からだ)をしていたドラえもんは、青い(あおい)体(からだ)になってしまったのでしょう。事故(じこ)によって耳(みみ)がなくなってしまったドラえもんは、元気(げんき)を出す(だす)ために、ひみつ道具(どうぐ)「元気(げんき)の素(もと)」を飲ん(のん)で元気(げんき)になろうとします。ところが、ドラえもんは間違え(まちがえ)て「悲劇(ひげき)の素(もと)」を飲ん(のん)でしまいました。そして、ますます悲しく(かなしく)なって、三日三晩(みっかみばん)泣き続け(なきつづけ)たために、体(からだ)を覆っ(おおっ)ていたメッキがはげて青く(あおく)なってしまったのです。これが、青い(あおい)ドラえもんになった理由(りゆう)です。また、泣き続け(なきつづけ)たことで、その時(そのとき)に声(こえ)も枯れ(かれ)てしまったそうです。その声(こえ)のイメージが、大山(おおやま)のぶ代(のぶよ)さんの声(こえ)にぴったりだったんですね。

ドラえもん 映画

ドラえもんは、未来のロボット工場の「マツシバロボット工場」で生まれました。

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